花壇についてのご相談
春夏秋冬、四季の移り変わりがはっきりしている日本では、季節に合わせて実に様々な花を楽しむことができます。
一年中花壇やベランダなどで花を楽しむためには季節に合わせた植栽プランを考える必要があるわけです。
季節に合わせて、毎回全ての植物を入れ換えてしまえれば、変化に富んだディスプレイを常に楽しむ事ができます。
しかし、手間や費用のことを考えるとそうそうできることではありません。
そこで開花期間のできるだけ長い一ものを中心に植栽プランを作り、それぞれの季節に合わせた花たちを組み合わせていくとよいでしょう。
9月は残暑から秋へと足早に季節が移るつきです。
気温の低下につれて咲く花は色鮮やかで、サルビアの赤やマリーゴールドの橙色がひときわ深みを増して秋を美しく彩ります。
それでも、暑さで弱ったり、姿が乱れた株ならば思いきって植え替えましょう。
ジニアリネアリスの色、コスモスが風になびく姿、トウガラシの実等、自分が演出したい秋を考えて苗を選んで下さい。
いずれの場合も育成する期間が短いので、肥料は速効性のある液肥を使います。
又、この時期はクロッカスなどの球根も出回り始め、来春の花壇計画をたてる頃でもあります。
湿度が20度あれば式を通じて花が楽しめ、コンテナやハンギングバスケット、花壇となんにでも大活躍するのがインパチェンスです。
花付がいい品種の「インパクト」は、薄ピンク色の花「ブラッシュ」を、黄色やオレンジ花が愛らしいナスタチウムや、紫花が長期間咲くプロワリアと組み合わせてハンギングにしたいものです。
アフリカホウセンカの名のとおり、ホウセンカの仲間であるインパチェンスですが、最近は八重咲きホウセンカが見直されています。
バラのような花が多数咲くので花壇やコンテナにぜひ植えてほしい草花です。
冬の庭に植えるならどんな花がいいですか?
12月~2月の時期に戸外で花を楽しめる草花には、ビオラやパンジー・プリムラ等があります。
とくにビオラやパンジーは寒さに強いだけでなく、よく広がって茂るので、一番のおすすめです。
フクジュソウなどの明るい黄色の花も貴重な存在になってくるでしょう。
スイセン・ヒヤシンス・クロッカス等の球根類も、早めに植え込んでおけば、年明け頃には咲き始めてくれます。
花木ならウメ、ボケ、ロウバイはいかがでしょう。
花ではありませんがナンテンやピラカンサ等の色のきれいな実物も良いのでは。
冬に花を楽しむ為には早めに種まき・植えつけが必要です。
庭やベランダガーデンは冬枯れの季節です。
早めに花屋さんに登るパンジーの苗や、ヒヤシンスなどの水栽培、ポインセチアなどの鉢を利用して花を絶やさないように工夫したり、収穫したツル性植物や枝をつかってリースを作ったり、ガーデナーには楽しみが沢山あります。
そして、春への準備のため、秋に植えた種や球根には、きちんと水やりを注意しましょう。
アガパンサスやアマリリスなど花を終えた地植えの春植え球根は堀り上げの時期です。
鉢植えはそのまま乾燥させます。
霜がふりそうな時にはビニールをかけたり、敷きワラ等で冬の寒さ守ります。
こうしておくと、根が十分に休眠することができるのです。
サボテンは休眠した後に生育する習慣があるのです。
春に咲く宿根草とはどんなもの?
宿根草とは退化した後も地価の株が枯死せず、多年に渡って生育するので、多年草ともいわれている植物のことです。
宿根草の仲間には、日本原産のものも多く、馴染み深い植物が多いのも特長です。
伝統ある本場イギリスのガーデニングでは、以前から宿根草を上手して栽培しています。
四季折々、様々な花を楽しむイングリッシュガーデンで多く利用されていることからもわかるように、年間を通じてガーデニング計画には欠かせない存在です。
一般にほとんどの宿根草は苗から育てます。
また、種類により様々な時期に花が咲くので、開花時期や草丈を考慮しながら配植しましよう。
まずは、計画をたてることが重要になってきます。
例えば、たくさんの植物で埋め尽くすよりも、リビングの延長として考える庭やベランダがあってもよいのです。家族が寛ぐために、ウッドデッキやテラコッタタイルなどで地面を覆い、ガーデンテーブルやチェア等を配しアウトドアリビングとして機能させるといったプランができるかもしれません。
一方、育てることが大好きで、種まきに始まり、移植、定植をきちんとしたい、そんな方なら多少見栄えは悪くても、苗を育てるスペースや土作りの場所を確保する必要が出てきます。
まず、お庭のコンセプトを決めることが大切です。
害虫にでも刺されたのでしょうか?
それはおそらく、チャドクガに刺された為だと思われます。
例年、下旬から9月中旬にかけてツバキやサザンカの新葉の裏側にオレンジレストライプ模様の毛虫が一列に並んで葉を食べているのをみかけます。
毛虫は葉を食害するだけでなく、体に触れると猛烈に痛がゆい毒素がある為、ひどい人になると入院することもあるぐらいです。
名前の通りお茶の木の仲間、ツバキやサザンカ、シャラなどにつく毛虫が茶毒蛾の幼虫です。
発生期は大体4~6月と7~9月頃です。発生初期は葉に一列にビッシリと並んでいるので、特に葉裏を重点的に観察して下さい。見つけたら紙袋を受けにして葉ごと切り落とします。
樹が揺れたりするとスーと糸を引いて降りてしまうので気をつけて下さい。
脱皮した後の毛でも薬で死んだ後の毛でもかぶれるので、集めたら袋ごと焼いてしまうのが一番確かな退治法です。
温暖なメキシコが原産地のポインセチアは、寒さや乾燥に弱く、冷たい風に当てるとすぐに葉が乾燥して落ちてしまいます。
葉が薄くて、乾燥しやすいので、鉢の土は常に適度な水分を含んでいるように注意します。
ただし、気温が10度以下になるような場所で鉢土を過湿にすると、根が痛むので注意しましょう。冷たい風で落葉しても、下の緑色の葉なら、株自体を枯らすことはありませんので、安心してください。
いったん葉が落ち始めた株は、水やりを控えめにして、室内で良く日の当たる暖かい場所で養生させてください。
落葉が止まったら、鉢土を適度に湿らせて、週に一度程薄い液肥を与えれば、春先まで楽しめます。
梅の木は、若木であれば移植は比較的簡単に行えますが、古木となると通常は根回しを2~3年してから移植します。
根回しとは、移植を成功させる為に幹の近くに、養分を吸う毛根を出させる作業で移植の2~3年前に根を切り、幹巻をして発根促進剤を施します。
ただし、家の建てが前々から分かっていれば準備が出来るのですが、最近はライフスタイルの突然の変化等で、なかなか十分な準備が出来ないのが実状です。
幸いまだ3月の初めですから、すぐに腕の良い植木屋さんを呼んで移植をお勧めします。
2月~3月初めは、梅の木の移植に最適ですから成功する確率が高いでしょう。
桜は成長が早く、他の木が10年で大きくなるところ、3、4年で大きくなります。
すぐに枝を広げるので、狭い庭には向きません。
しかも剪定を嫌うので、新枝を切ると花付きが悪くなり太い枝を切ると腐りやすくなります。
「さくら切る馬鹿」という言葉のとおり剪定の難しい植木です。
あまり大きくならないうちに、芽つぶしをして枝を整えると良いのですが、すでに大きくなりすぎてしまった場合は、大枝を専門家に切ってもらい、切り口を必ず防腐処理をして、花が咲き終わり芽を吹く5~6月頃に芽を摘んで、
枝が伸びるのを防ぐ管理(芽つぶし)をおすすめします。
口径27センチ位、深さ12センチほどの鉢でしたら、6~7ポット位入れられるでしょう。
ただし、サフィニアやポーチュラカ等は株がとても大きくなるので、半分の数で充分です。
初めて作るのでしたら、サルビアの様に背丈のある物を鉢の中心に植えて、周りにマリーゴールドを入れてみてはどうでしょうか。
その時に2~3株をマリーゴールドのかわりにアイビーやフィカウプミラを植えると変化が出て楽しめると思います。
これらは、お日様大好きですが真夏は少し涼しいところに置いてください。
北側は暗いと思いがちですが、直射日光が当るかどうかと、明るいかどうかは少し違います。
直接太陽が当らなくても、上部や周囲に空間がひろがっている、あるいは壁が白くて反射光が期待できるようならば、意外と明るさを確保できて、花を咲かせてくれるものがあります。
これからの季節ならばインパチェンスがおすすめです。
花色も豊富で、5月頃から出回り始めて、半年位楽しめます。
低くこんもりとした草姿になるのでギボウシやヤブランの斑入り種と合わせれば、高さや葉の変化も出てきて、より引き立ちます。
花好きの人がよくやる失敗に、植物が増えすぎるということがあります。花屋でついつい買ってしまい、好きだから、手入れをするのでどんどん育つ、そしてふと気付くと、何かゴチャゴチャになっている、という状況です。
自分の庭ですから好きなようにしてかまわないのですが、相談を受けた時には「場所を決めましょう」と「がまんしましょう」とお話しします。
「場所を決める」というのは、飾る場所と隠す場所です。花を植える場所を決めて、他に植えないようにすることと、次のシーズンを待っているプラ鉢やビニールポットに植わっている苗は、人目につかないようにまとめておくことです。
そして決めた所以外には、花を増やさないよう「がまん」することです。
そうは言っても、がまんするのはなかなか大変かもしれません。そこで一つの方法として、テーマカラーを決めてはどうでしょうか。
たとえば、今年の春はピンクをテーマカラーにしょうと決めます。もちろんピンク一色ではつまらないですから、ピンクを引き立てるように他の色を少しだけ使うのです。そうすると、色が絞り込まれることで買い過ぎをがまんしやすくなります。
あるいは、パンジーを主役にしてもいいでしょう。半年も咲き続けるパンジーだけでは飽きてきまずから、早春ならクロッカスと、暖かくなるにつれて、チューリップやリナリアと合わせ、ロベリアへ主役を交代していく、という具合に合わせる花を変化させてパンジーを引き立てていきます。
コニファーとは、一般的には欧米の庭に利用されているような、美しい針葉樹のことです。
耐陰性が強く、自然に樹形が整い、洋風の建物にマッチした多彩な色彩で、最近お勧めのガーデンプランツのひとつです。コニファーガーデンは、芝生とも草花ともよくマッチするので、花壇と一緒にデザインするとよいでしょう。
庭にスペースがない場合は、コーナーを設けて数種類のコニファーをまとめて密植ぎみに植えます。あまり枝の張らない樹高のある木を主木とし、その周囲に色彩の異なるやや低めの木を何本か植えます。さらに、その周りにはカラフルな葉色の植物を取り合わせるとよいでしょう。